『風の中のマリア』
本に挟まってる新刊案内の、ほんの数行の解説とタイトルで即買いしたものの、ずーーーーっと積ん読状態だった『風の中のマリア』(百田尚樹著・講談社)をようやく読了。
まだパソコンのディスプレイを見続けるには本調子じゃなくて、ちょこっと仕事しては本を読む……みたいな一日だったので、ハードカバーを読むにはちょうどいいかなーと。
半分くらい読んだらまた仕事しようと思ってたんだけど、面白くてイッキに最後まで読んでしまひました。うん。面白かった。即買いは正解でした。てか、主人公がオオスズメバチで、どうやら擬人化されてるらしい、という時点で買うよね~(笑)。
ただ。私、虫が死ぬほどキライなんですよ。殺虫剤のパッケージに印刷されてる虫の写真でさえアカンのです。息子が小さかった頃も、虫の絵本と昆虫図鑑だけは買い与えませんでした(親のエゴってやつですな)。ポケモンも虫系は絶対パーティに入れなかったくらい。
ところが、『風の中のマリア』は主人公がオオスズメバチ。ハチの成虫はもちろん、幼虫も出てきます。それどころか、各種昆虫勢揃いであります。まともにイメージしたら、それだけで、わたしゃ即死ですよ。もうコンマ数秒の勢いで瞬殺される自信アリですよ。
ってなワケで、著者の方には申し訳ないのですが、勝手に脳内でマリアたちをクレイモアに置き換えて読んでみたんです。女王バチは「深淵の者」のイメージで。凄腕の女戦士がいっぱい、といえばやっぱり、漫画『CLAYMORE』(八木教広著・ジャンプコミックス)でしょう!
そしたら、コレが意外と合うんですわ。うっかり、リアル昆虫イメージが浮かんで(まあ、著者の筆力に負けたっつーか)、全身トリさんになりそうな箇所もありましたが。それでも、思いっきりマリアに感情移入できたし、好敵手との対決ではホントにドキドキしたし。
読み方としては、とんでもなく邪道だとは思うんですけど、極度の虫嫌いの人にはオススメです。虫がニガテという理由でこの本を読まないとしたら、そっちのほうがもったいないもん。
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