訃報
今朝、出先で「栗本薫さんが亡くなった」と友人からメールを貰い、あわてて帰宅してネットを見てみると……昨日、亡くなられたというニュースがいくつもあって。
ジャンプ小説大賞の選考委員だった栗本さんは、私にとっての大恩人。十年くらい前に、栗本さんのお父様がお亡くなりになったとき、編集さんから「あなたにとって何を置いても駆けつけるべき人なのだから、葬儀には必ず参列するように」と言われて、初めて喪服を着て斎場に行きました(うちの家系はやたらと長寿だもんで、私、三十過ぎまで喪服を着たことがなかったんです)。
葬儀なんて初めてだったから、名刺も持ってなくて受付であたふたしたり、うっかりペンネームじゃなくて本名を書いてしまったり(たぶん、「このヒト誰?」って思われただろうなぁ)と、思い出しても顔から火が出るような状況ではありましたが。
今はもう、斎場でうろたえるような年齢ではなくなってしまったけれども、それでも恩人と呼べる人が亡くなるというのは、これほどの喪失感をもたらすものなのかと呆然としてしまいます。
ご冥福をお祈りします、という言葉がなんと空虚に感じられることか。言葉を扱う仕事をしていながら、こんなときに言うべき言葉が見つからない。
昼間からずっと考え続けているのだけれども。
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