« ヘンな夢 | トップページ | 『IN』 »

2009年6月22日 (月)

葬儀の日

今日は中里融司さんの告別式でした。

中里さんはSF、架空戦記、時代物と、ジャンルがクロスオーバーしてる作家さんで、しかも顔の広い方なので、私よりもずっと親密にお付き合いしてる方々多数だと思うんですが。それでも、私の側から見ると、なんだか不思議なご縁のある方だったので、お見送りに行きました。

中里さんと知り合ったのは、とあるイベントの控え室でした。「こんなトコ、私がいていいのかなぁ。思いっきり場違いな気がするなぁ」と、肩身の狭い思いで座っていたとき、気さくに話しかけてくださったのが中里さんでした。

その少し後、今度はとあるパーティで、やっぱり「場違いな気がするなぁ」と会場の片隅で小さくなっていたら(まだ業界内の知り合いも少なかったので)、「どーも」とにっこり笑って声をかけてくださったのが中里さんでした。

その後も、推理作家協会の総会に友人と二人で興味本位で顔を出し(会員は誰でも出席できるので、1回くらいは覗いてみようかと)、他は理事の方々ばかりという、すんごく「場違い」なシチュエーションに陥ったことがあったんですが、そのときも真向かいの席に中里さんがいらっしゃるのを見て、ホッとしたものでした。後で聞いたら、偶然にも中里さんも初出席だったそうです。

とまあ、そんな具合に、「場違いな気がする。どうしよう」とおろおろするたびに、不思議と現れる中里さんに、私はどれだけ安堵したことか。しかも、どんなに濃い話を振っても決してドン引きされることはなく、それどころか二倍、三倍の濃度で話が打ち返されてくるという、数少ない相手でした。

この先、うっかり踏み込んだ場所でおろおろしていても、もう中里さんが現れて声をかけてくださることはないのかと思うと、なんだかひどく心細い気がします。

今日の告別式も、推協の総会に共に潜入した友人と連れ立って出かけたのですが、他に知り合いの姿はなく、やっぱり「場違いだったかも」と思わないでもなく……。でも、だからこそ、お見送りに行ってよかったと思いました。

ご冥福をお祈りします。

« ヘンな夢 | トップページ | 『IN』 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。