シュトーレン焼きました
最近ではフツーにパン屋さんにも売られてるシュトーレンですが、私が子供の頃は料理雑誌でしか拝めないものでした。
一度だけ、母にせがんで作ってもらったことがあるのですが、菓子パンでもなくケーキでもない何とも不思議な食べ物で、「世の中にはこんなうみゃーもんがあったんか!」と子供心に感動したものでありました。が、母は二度とシュトーレンを作ってくれませんでした。
なぜか。自分で焼いてみてわかったんですが、ちょーーーーーーーーめんどくさいんですよ。イーストを使うお菓子って。いや、お菓子だとかパンだとかを日常的に焼いてしまうスキルの持ち主にはどうってことないんでしょうが、「クッキーくらいなら何とか」レベルの主婦には荷が重い。
しかし、シュトーレンはウマイ! 誰が何と言おうとウマイ!
というわけで、結婚して主婦となった後、シュトーレンは年に一度の行事食と相成ったのでした。まー、年に一度くらいなら頑張ってもいいか、みたいな。
ただ、一年に一度ってことは経験値が全然稼げないわけで。しかも、相手は気難しい微生物なワケで。毎年毎年、うまく焼けるとは限らない、ほとんどバクチなシュトーレンなんであります、我が家のシュトーレンは。
で、今年も12月になったし、この先、菓子なんざ焼いてる時間は取れないだろうしってんで、今日、材料を買いに行きまして。製菓材料が充実してる店まで足を延ばしたところ。
たまたま 生イースト を見つけちゃったんですよ。
私がいつも使うのは、近所のスーパーでも売ってるドライイースト。お手軽簡単、長期保存も可のスグレモノなんですが、普段はパンなど絶対に焼かない私。毎年、結構な分量を余らせてしまうんです。一箱300円くらいするドライイースト、ほんのぽちっと使っただけで期限切れ。ああ、もったいない!
ところがですね、生イーストって130円なんですよ。もちろん、生なので消費期限は短いです。でも、どうせシュトーレン以外に使わないんだし。だったら、元値が安いほうがいいに決まってます。購入決定!
なんか、「生イースト」ってホンモノっぽくてカッコイイと思いませんか? ネーミングだけで勝ち組っつーか、初期パラメータ三割り増しっつーか。 で、そのホンモノっぽさに負けてですね、ふと思っちゃったんですよ。
本の分量どおり忠実に作ってみようかなー。なんて。
ちなみに、使ってる本はドイツ菓子の本なので、あちらの巨大なオーブンに合わせたレシピになってます。なので、いつもは半分の分量で作ってるんです。それでも、三人家族には十分過ぎる量です。
でも。今年は 生イースト だよ? 一度くらい、きっちりレシピどおりに作ってもいいんじゃね?
というわけで、本のとおりに作りました。どうせ手間はそんなに変わらないし。
しかーし! 我が家のオーブンはジャパニーズサイズ! さすがに全部の生地を突っ込むような無謀な真似はしませんでしたが、「これくらいなら乗っかるよね?」っていうギリギリまで天板に乗っけて焼きました。
結果。
天板からはみ出さんばかりの巨大なシュトーレンが! いや、もはやシュトーレンの形はしてませんでした。なんか平べったい直方体のワケわからん物体が焼けました……。
まー、腹ん中に入りゃ形なんて一緒だけどな!
問題は、4~5日経ってみないと、失敗か成功かわからんということです(シュトーレンの味が落ち着くのはそれくらいかかるので)。成功してればご近所にお裾分けできるんですが、もしも失敗してたら……。
考えるのやめとこう。
そういや、私、初めて生イーストのにおいを嗅いだんですが、あんなに臭いモンだとは知りませんでした。かなりビックリ。
まー、微生物だしねー。醸す奴らはあんまりいいにおいしないもんねー。
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