6月号とグーテンベルク
本日27日は「小説推理」6月号の発売日です。『なぜ猫』第3話「油断できない水曜日」、無事載ってます!
先月はアナウンスが大幅に遅れてしまったので、今月は発売日当日にと思ってたんですが、「当日」は残すところあと数十分。あ、危なかった……。
話変わって、今日は夕方から汐留方面に用事があったので、ひとつ手前の田町で下車して、慶応大三田キャンパスに立ち寄ってきました。
何を見に行ったかというとですね、グーテンベルク聖書。なんでも、世界に現存する48部のうちの1部を慶応義塾図書館が所蔵しているんだそうです。その現物の展示が明日まで、という話をマイミクさんから聞きまして。こりゃあ、見に行かにゃならんめえと思い、出かけた次第。
で、ガラスケースに鎮座坐しているグーテンベルク聖書のホンマモンを見てきたわけですが。
で、でかっ!
もうその一言でございました。ホントにデカいのよ。びっくりするくらい。もう中から黒い手がどかどか出てくるとか、びよ~んと槍が出てくるとかしそうな感じ(←「ニーア」ネタです)。
文字はドイツ語テキストでおなじみのヒゲ文字。ただ、文章はラテン語だったので、意味はさっぱりわかりまへんでした。
他にもファクシミリ版といって、写真複製版が五点。「写真複製」といっても、ちゃんと製本されてて、ホンマモンと同じ「でかっ!」なサイズ。ホンマモンが白の書だとしたら、ファクシミリ版は深紅の書みたいな感じ?(←「ニーア」未プレイの方、意味不明でごめんなさい)
学生時代、16世紀だか17世紀だかの本を見たことはあったんですが、まさか最古の活版印刷物をこの目で拝めるとは思いませんでした。ちょっと感動。いや、かなり感動。
ふと、震度7クラスの地震とか、津波とかに見舞われた場合、三田界隈って大丈夫なんだろうか、と心配になったり。いや、紙の本って水にも火にも弱いわけで。まあ、アジアで唯一のグーテンベルク聖書を所蔵している以上、何らかの対策はなされているとは思うのですけれども。
次の百年、二百年も無事でいてほしいものだと思いました。
……って、自分の連載の宣伝から離れてしまいましたが、まあ、今日はそんな一日だったということで。